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4月 新たなる始発
俺「ん……」
眼を、覚ます。
日時は、一年前の4月1日。
二次市で一年を過ごさなければ、今日から現実で学校が始まる日だ。
俺「長い、夢……?」
いや、違う。あれは現実だ。
証拠に、携帯には妖夢がくれたストラップ。そして、唇に残る柔らかな感触。
母『英機~?遅刻するわよ~?』
俺「今準備するよ!」
とにかく、学校に行こう。
~学校~
久々のブレザー(狭間学院は学ランだった)に苦戦しつつも何とか学校に到着。
現実でも二年のクラスは奇しくもB組だ。
佐藤「よ、英機。」
吉田「久しぶりだね。」
こいつらは佐藤茂に吉田栄作。現実での俺の友人AとBだ。
吉「どうしたんだい?まるで一年位別世界で過ごしたように老けたね。」
俺(みょんに鋭いなこいつ……)「何でもねぇよ。ほら、先生来たぞ。」
担「えー、今年から、この学校で学ぶ転校生を紹介する。……入ってきたまえ。」
ガララ
俺は、一瞬にしてレミリアの言葉を理解した。
紫の長い髪に、ブレザーがよく似合う姿、何より紅い瞳。
鈴「八意鈴奈です。」
間違いなく、鈴仙だ。
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