惚れろ!!

好きなんだ！

こうして告白することを決めた俺は、なんとか莉緒に接触することを試みた

しかし、実際そう簡単には行かなかった

――――――――――
『で？それから莉緒ちゃんとは良いかんじになってんの？』

「…………良いかんじどころか、あれ以来話すら出来てねぇよ」

『まじかよ(笑)なんで？アタックすんのやめたの？』

「違うんだよトシ…考えてみてくれよ、クラスも違う、話したことも１回のみ、共通の友達もいない…そんな状況で簡単に接触出来ると思うか？」

『うーん、他のやつならともかく莉緒ちゃんじゃ無理かもな』

「だろ？そうなんだよ！話しかけたいけど莉緒の回りいっつも女子がいっぱいいるし、第一向こうは俺の名前なんて知らないだろうし…」

『じゃあまず莉緒ちゃんの回りにいる女子の誰かと仲良くなってそっから接触したら？』

「えー、なんかまわりくどくねぇか？それに莉緒以外の女子と別に仲良くなりたくねぇし」

『じゃあどうすんだよ(笑)』

「うーん…またなんかの機会で話せるのを待つ…？」

『そんな機会あんの？』

「…………さあ？」

『…………まぁ気長に頑張れや(笑)』

トシは呆れた様子だった