生天目瞑目

2/3
前へ
/8ページ
次へ
 幻想郷に現れたるは一人の僧侶。だがこの者、只の僧侶にあらず。  額に宿る第三の目こそその証。  彼は三つ目入道。妖怪だのに僧侶という、まさに矛盾の水油。  彼に宿るは百年の罪の後悔、それを蓋する逃避の念。  へらへら笑って暮らせりゃいいさ。のらりくらりと生きりゃいい。  真面目な話?やめとくれ。  彼の名は生天目瞑目。  妖怪に為っちまった、  罪な坊主さ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加