Prologue

2/10
前へ
/43ページ
次へ
私はその日、 両親と一緒にパーティーに来ていた。 「皇様。お待ちしておりました。」 私と両親がリムジンを降りると、髪を整え、黒服に身を包んだおじさんが、私たちに声を掛ける。 私は、背が高くて堅い表情をした機械の様なその人が怖くて、お母様の後ろに隠れた。 お母様は、少し驚いた顔をしてから、私に「大丈夫よ。怖い人じゃないわ。」と笑顔で声を掛けてくれた。 お父様は、それを横目で見ながら、「あぁ。早く会場に案内してくれ。」とおじさんに言った。 おじさん「畏まりました。」 おじさんが歩き出したので、私たちも着いていく。 お父様の名前は、皇 宮兎(すめらぎ みやと)。 お母様の名前は、皇 杏子(すめらぎ きょうこ)。  
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加