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二人は歩きながら、前を歩くおじさんと話した時とは、全く違う雰囲気を漂わせて、雑談を始めた。
杏子「あら、貴方。ハンカチがずれてますわよ。」
お母様は、お父様の胸ポケットのハンカチを整えた。
宮兎「あぁ……ありがとう、きょうちゃん。今日は一段と可愛いね。」
杏子「貴方……。貴方は、いつもカッコイイわよ。」
二人ともラブラブモード全開で、話している。
私も会話に入りたくて、お母様のドレスの裾を引っ張る。
すると、お母様はそれに気付き、私を抱き抱える。
杏子「神奈も今日は、おめかししたもんね~~。お父さんに褒めて貰いたいわよねぇ~~。」
皇 神奈(すめらぎ かんな)。
それが私の名前。
神奈「うん。おめかし……した。お父様、褒めて褒めてぇ。」
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