プロローグ

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カタカタカタ…… 静かな小屋の中で灰色のローブに身を包んだ男が パソコンのような機械、"アメシス"を弄っている。 「フゥー」 何時間も機械を弄っていた男は身体をほぐしなが ら疲れたように息を吐いた。 「パサッ」 そして手を上に上げて伸びをした際にフードが取れた。 フードの下にあったその男の顔はかなり整っており、かっこいい…というよりは男性を表現するには 失礼かもしれないが、綺麗といえる顔つきをしていた。 黒髪に赤色の瞳。 髪は肩くらいまであり、その髪の長さと顔つきが相まって中性的に見える。 また、表情は感情というものを全く感じさせない能面のような無表情であるため、近寄りづらい雰囲気を醸し出している。 ,
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