ある日突然少女に出会って

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表紙を捲るとまず最初は何も書かれていない真っ白なページ 次のページにはまず、この魔導書の所有権及び行使権は九十九鋭士にあり何者にも譲渡されない また魔導書内の術式の一部には九十九鋭士専用の物があり他者が発動する場合は注意せよ。 と大きく書かれていた その次のページにも同じような注意文が書かれており、数ページ後魔法陣と魔法名、魔法の説明がびっしり書かれていた、しかも最後までずっと続くようだ とりあえず行使権が少年、九十九鋭士にあるのに他者も発動できるようだ 譲渡できないらしいが、貸すことは出来るのかもしれない そして魔導書自体に強力な防御魔法がかかっている バンパイアになるには自分の中にある魔力のバランスを崩せばいい 普段は緋色と黒色と赤色の魔力でバランスがとれていてこの状態の魔力を深緋色という この状態だと外見は人間、中身も人間 緋色の魔力を大きくするとバンパイアに黒色だとエルフ、赤色だとウェアウルフになる 鋭士は魔力の扱い方について聞こうと思い魔導書から目を離した 「なぁ神、魔力って...」 今になって気がついたようだが辺りを見回しても神が居ない それに真っ白な空間では無くなり荒野に立っていた どうやら暫く食いつくように読んでいたせいで神が居なくなったことに気が付かなかったらしいが気が付かない程に集中していた自覚は無いようだ
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