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「そうだね、大人になってシンナーを止めたって害毒は残るってそういうことだろうね」
裕子は感心しながら僕を見つめた。
「私のことを長い間好きでいてくれて、有り難う。裕二君とお付き合い出来るようになって良かった。小さい時から勉強もスポーツも出来ていたし、仕事も真面目にするし…。さあ、おにぎりとお茶どうぞ」
裕子が顔を赤らめながらおにぎりとお茶を差し出してきた。
「美味しい。有り難う裕子。こんなに美味しいおにぎり食べたことないよ」
「そう言ってもらえると嬉しい」
「どんなに朝早く起きて作ってくれたの?」
「朝6時半に準備の為に市場に買い出ししたの」
“僕とのデートの為にそこまでしてくれたんだ…”
思わず胸が熱くなった。
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