Christmas Carol

10/21
前へ
/25ページ
次へ
「そうだね、大人になってシンナーを止めたって害毒は残るってそういうことだろうね」 裕子は感心しながら僕を見つめた。 「私のことを長い間好きでいてくれて、有り難う。裕二君とお付き合い出来るようになって良かった。小さい時から勉強もスポーツも出来ていたし、仕事も真面目にするし…。さあ、おにぎりとお茶どうぞ」 裕子が顔を赤らめながらおにぎりとお茶を差し出してきた。 「美味しい。有り難う裕子。こんなに美味しいおにぎり食べたことないよ」 「そう言ってもらえると嬉しい」 「どんなに朝早く起きて作ってくれたの?」 「朝6時半に準備の為に市場に買い出ししたの」 “僕とのデートの為にそこまでしてくれたんだ…” 思わず胸が熱くなった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加