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二週間後、裕子から連絡があった。
「私、右腕を骨折したの…。裕二君に当分手料理作って上げられないよ。どうしょう」
いつも明るく元気な裕子が取り乱した。
「落ち着いて、裕子。僕は君と明るく幸せな家庭を築きたいんだから、負けないで…。」
僕は裕子を必死に説得した。
「裕二君が私のことを見放さないでいてくれるなら、頑張れる。」
裕子は冷静さを取り戻した。
僕は急いで裕子の元へ駆けつけた。僕の顔を見るなり、泣き出した。
「裕二君、私の為にここに来てくれて有り難う」
裕子は僕の胸で泣いた。
いつも、明るく元気な裕子が取り乱したのを見て、彼女の心は僕が護る…。そう熱い決意が漲った。
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