世界観

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・魔国ルコチェリヒ 東方にある、四カ国中唯一人間族のみが住まう国。 その代わりこの国は他の国とは一風変わった特徴がある。 この国は法国程ではないにしろ自然が豊かで一年を通して過ごしやすい気候が続き、また海産物の流通も四カ国一である。 他国との貿易もそこそこ盛んで、様々な物が集まる。 だが他三国の文化に染まることは無く、むしろそれらの文化を自分たちの文化に取り込んでいる節があり、なかなかに強かと言える。 この国の最大の特徴は、人間族の特性である「異能」を保有する人間、及びそれを研究する機関が数多く存在し、魔物と契約する文化がある事である。 政治形態は貴族院と衆議院の二院制の民主政治となっている。 どの国とも敵対関係には無いが、逆に特に親しい国も無く、自分たちも異能研究を優先している為他国へ戦争を仕掛けるつもりは全く無い。 と言うか興味が無い。 研究者気質の人間が多い事も特徴。  だがその実有する戦力は四カ国で最も謎に包まれており、異能を有する人間と契約した魔物による戦力は他の三国からは警戒対象になっている(あくまでも警戒であり、度々密偵が出される程度だが)が、やはりよくわかっていない。 ・中央領 大陸中心部のやや標高の高い山の頂にある空中都市。 ここは独自の政府や大きな管理機関は存在せず、小さな村々が集まった自治区で、四カ国どの国にも属さない中立区域となっている。 その理由はここには古代ヤマト王朝の遺跡が数多く存在し、ここに住む者たちは昔からその文化や伝統を口伝で伝えてきたヤマト王朝の生き残りだからである。 ここでの戦争行為は四カ国協定で禁止されており、協定違反した国は他三国を敵に回す事となる為ここで戦闘行為が行われる事はまず無い。 この地に生きる民は「サムライ」「シノビ」と呼ばれる門外不出の戦闘技術、道徳観、倫理観を持つ戦闘民族でもあり、その個々の戦闘能力は人間族を遥かに上回る身体能力を持つ竜人族をも超える、まさに一騎当千の猛者と呼ぶべきものであり、それが不可侵の理由の一つともなっている(勿論彼らは人間族である)。
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