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剣帝「長期の調査と言いましたが…それは“暁の救世主”が出る程のものなのですか?」
総帝「依頼の内容は機密事項です」
魔帝「期間の長さからして恐らくはドラゴンか何かの生態調査かと推測するかの、些か救世主殿が受けるような依頼ではないと思うのじゃがな」
総帝「お話できません」
炎帝「……ふむ」
総帝「それでは本日はこれにて解散とします。お疲れ様でした」
総帝の言葉で各帝は席を立ち部屋から出て行く
最後の魔帝がいなくなったのを確認し、荒々しく席を立ち総帝に詰め寄った
土帝「どういうことか説明して貰おうか?」
苛立ち全くを隠すつもりはない
だがドスの効いた声を出しても目の前の女は涼しい顔をして手元の書類をまとめている
総帝「言いたいことはわかってるわよ。訳は上で話すから、そんなに怒らないでくれない?」
本人が自慢にしている長い髪をかきあげ、冷めきった紅茶に口をつけ…マズそうに顔をしかめ、溜息を一つついて
やっと席を立った
セレブか!
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