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ルナ「ほら王女様も安全王様も安心、シンも断罪者も楽しい、闇帝も私も金銭的にも心情的にもうれしい。うん…とってもお得で素敵な依頼よね?皆バンバンザイ」
にこやかに微笑みながら紅茶を口にする
カイン「…それで、本音は?」
ピクッ
ルナ「……」
カイン「総帝殿が言うようにメリットはある、たしかに。だがそれと同じかそれ以上にデメリットもある。それに第一怪し過ぎる」
“暁の救世主”
“夢見の狩人”
“月下の断罪者”
ギルド派の実行戦力の主力三人が事実上の戦線離脱
はっきりいってヤバイ!
これで実際動けるギルド派のSランク以上は俺を含めて二桁もいない
特に切り札であるSSSランクの救世主が全く使えなくなるのは痛すぎる
何か有事があればギルド内のパワーバランスが崩れ、致命傷に成り兼ねない程に…
だからこそ
カイン「それだけでのメリットでこの依頼は受けないだろ…あんたが、王の杖の総帝殿が。答えてもらうぞ…いったい何を考えてる?」
ルナ「…うん」
紅茶のカップを置き両手をテーブルの上で組んで視線を窓に向ける
ルナ「ねぇ…アンタは今の情勢、どう思ってる?」
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