偉い人には分からないことが多いらしい

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カイン「…政治の話なら俺はまったく知らん」 ルナ「まぁアンタならそうよね…じゃあ簡単に説明するわ」 窓からこちらに向けた顔は真剣そのもの さっきまでのおかしい親バカっぷりがなかったかのようだ ルナ「まず国外だけど、こちらは問題ないわ。南部国家連合は多少煩い声があるらしいけど盟主として力でまとめているわ。盤石よ」 カイン「なら北の帝国は?和平でも結ぶのか?」 ただ今我らが王国を盟主とする南部国家連合は絶賛帝国と戦争中なのだ ルナ「そちらもしばらくは大丈夫。何でも帝都の皇帝陛下が病で倒れたとか何とかで皇族の皆さんはみんなご機嫌取りのために帰っちゃったわ」 おお、そんな話始めて聞いた これが軍事機密というやつか ルナ「だから今前線にいるのは皇位継承権に関係ない連中よ。数も装備も最小限だから散発的に小競り合いがある程度らしわ。多分一年ぐらいは大きな侵攻はないでしょうね」 カイン「ならこっちから攻め込めば…」 ルナ「無理よ。こっちにはそこまでの余裕は無いわ」 あっそうですか  
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