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~第一話慟哭~
東京・某所の人通りの少ない道路。時間帯は深夜。
とある若いOLが残業から解放され、帰宅途中であった。所が、地元の不良数人に絡まれてしまった。助けを呼ぼうにも人通りが少ないせいか、一行に人が来ない。
そんな時、暗闇から人影 が見えてきた。
OLは必死助けを求める。
その助けを求めた人は白い目立つコートを着た男だった。
不良の一人がその男に金属バットで殴ろうとした次の瞬間。
男はコートの中に忍ばせていた朱い鞘の剣を鞘のまま抜いた。
だが不良は怯まない。仕方なく剣を抜き、不良達を退散させた。
そして、OLに名も名乗らず、暗闇の中に消えて行った。
そして数日後~
数日前に襲われたOLがまた同じ不良の一人に襲われている。
数日前と比べるとその不良の様子が変であり、動きが人間として不自然であった。
OLが助けを求めるが今度は誰も来ない。
追い詰められて殺されると思った次の瞬間、
数日前にも現れた白いコートを着た男が不良を蹴り飛ばしていた。
OLに『逃げろ』と言い彼女を避難させた。
不良の男が聞いた事もない言葉を喋り出した。
白いコートの男が左手に着けている髑髏の指輪が突然喋りだした。
ザルバ/鋼牙、間違いないぜホラーだ。どうやらこの男は喰われたらしい。
冴島鋼牙(以下鋼牙)/ああ。
無愛想でこの白いコートを着ている男こそ、
あの"ガロ"の称号を持つ魔戒騎士、冴島鋼牙であった。
鋼牙は無表情で朱い鞘の魔戒剣を抜いた。
ホラーに喰われた不良が襲ってきた。
しかし鋼牙はその攻撃を回避し、尚且つ不良を斬った。
その不良が見たことのない怪物(ホラー)へと変化した。
ザルバ/こいつは素体だな。
鋼牙、素体だからといって侮るなよ。
鋼牙/ああ、分かっている。
そうすると彼はそのホラーの背後に回り込み剣を振りかざした。
すると、ホラーは爆発するように消滅した。
何事もなかったかの様に彼はその場から去って行った。
~つづく~
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