幼なじみ

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今日は月曜日。 日曜日に大会があると、月曜日の朝練は無いことを私は知っている。 高校2年、4月の下旬。 桜の花もほとんど散り、過ごしやすくなった気温の変化からセーラー服の上にカーディガンを羽織ることを少し迷う。 今日は夕方から冷えると天気予報を聞いて羽織ってきたけれど。 「今日、冷えるんだってね。せっかく最近あったかくなってきてたのにな~」 「そうだな~。体調管理には気を付けねぇとな」 空を見ると、まばらに雲ができていた。 風が吹くと、私の肩まである髪とは反比例してそれはゆっくりと動く。 春の朝日は目を細めるほどに眩しくて、見るもの全てが輝いて見える。 ちらっと横目で左隣を歩く健ちゃんを見ると、短髪で長身の学ラン姿はより一層かっこよく見えた。 「朝日……すごく眩しい」 健ちゃんに聞こえるか聞こえないかの大きさで言葉を出す。 目の上に左手をかざしながら。
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