幼なじみ

5/26
前へ
/45ページ
次へ
私、京子と、その隣で爽やかに微笑む健ちゃん、そして後ろから嫌みな言葉で私の朝の気分を台無しにした寿。 私たち3人は、世間の言葉で固めると、幼なじみである。 私の家のお向かいと隣に住む2人とは、年齢も近いこともあり小さい頃からいつも3人で遊んでいた。 元々、私の親と健ちゃんの親が高校の同級生で、その4人と寿の親がたまたま同じ大学に行き、その大学で出会い馬が合った6人はそのまま仲良くなったのだという。 そして仲の良い6人はそのまま恋人になり結婚に発展して、このようにお互い近くに家を建てたり借りたというのが、私の親から聞いた話。 まるで本の中のようなこの話は、実際私たちの親が経験してきた物語なのである。 そんな仲の良い3組のカップルに産まれた私たち3人は、歳も近いこともありそのまま仲良くなっていった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加