幼なじみ

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「……わ、私も今日日直なんだ!」 「…京子、先週の木曜日直じゃなかったっけ?」 「……え?」 咄嗟に浮かんだその嘘を言ったことで、余計に健ちゃんが不思議そうな顔をする。 ……そういえばそうだった! 健ちゃん同じクラスだから覚えてるのか!! てかなんでそんなこと覚えてんの!? 「そ、そうそう!今日は里花の日直でさ!私も手伝えって言われたの!」 「そうなんだ」 ……ほっ。 健ちゃんの記憶力の良さにあたふたしたけれど、なんとか逃れることができた。 誰がいつ日直をしたかなんて、私は全然覚えてないのに。 加えて自分が日直だった日さえも。 「……アホ」 そう寿のほうから聞こえてきた気がしたけれど、今のやり取りで体力と気力を使いすぎて反論する気も失せた。
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