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『キーンコーンカーンコーン』
「はい授業始めまーす!」
「「あ。」」
いつの間にか英語の先生があたし達の教室に入ってきていた。
名残惜しそうに涼葉が自分の席へと帰っていく。
…ん?電子辞書がない!…
用意していたはずの電子辞書が机になかった。
…取りに行かなきゃ…!
あたしは反射的に立ち上がって後ろのロッカーに向かった。
「…今日は新しいALTの先生を紹介します! 」
遠くの方でしゃべる先生の声もろくに耳に入らずロッカーの中やリュックの中を夢中で探した。
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