○。 FK

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 さいどF 今日は7月7日。 年に一度だけ彦星と織姫が 逢うことのできる日。 藤「雨強いなー‥」 窓から外を見ると 土砂降りの雨が。 今年は天の川が見れるかなと 期待したがやっぱり雨だった。 北「この雨じゃ   止みそうにないな」 横にいたヒロが呟いた。 藤「そうだな、」 七夕ってことで、 先日短冊に願い事を書いた。 いろいろ考えた結果、 "これからもずっと ヒロといられますように" 俺はこの願いに決めた。 北「彦星たち、   ちゃんと出逢えたかな?」 藤「大丈夫。   雲の上で逢えてるよ」 北「一年に一度しか   逢えないなんて   切ないよな‥」 藤「でもその分今日を   大事にしてると思うよ」 北「俺たちは彦星たちに比べたら   すげー贅沢してるよな。   逢いたいときに逢えるし、   逢えなくても、電話すれば   声が聞ける‥」 藤「うん、それって幸せだよね」 北「おう。普段幸せなことって   なかなか気づけないけど、   ほんとは凄いことなんだよな」 藤「うん、当たり前を当たり前に   感じちゃいけないよね。   そういえば、ヒロは短冊に  何を書いたの?」 北「俺?ひみつ。笑」 藤「ええー、何それー。笑」 北「んふふ。笑」
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