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ミヤは、一瞬嫌な顔をしたものの
「分かりました」と、プリントを受け取りました。
クラスメイトには強気ですが、先生の前では借りてきた猫のようです。
放課後になり、私は京子の家に行くためにミヤの傍に近寄ると、ミヤは私と目を合わせずに後ろにいる女子を振り向きました。
「稲ちゃん、悪いけど浅羽さんと一緒に桜木さんの所にプリント持って行ってよ。
私は、用事があるんだよね」
稲ちゃんと呼ばれた稲垣幸子は、ミヤにくっついている腰巾着の一人です。
嫌と言えるわけもなく、幸子は私と一緒に京子の家へ行くことになりました。
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