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この少女の名前は桜咲ミカ(サクラザキミカ)現在、聖天学園に通っている高校一年生だ。
家から出てから人の手によってできたであろう山道を歩いていく。
学園に行くには、大通りを通らなければならない、しかしミカの家は住宅街から少し離れた山の中にあるので、緩やかな山道を下って大通りまで行かなければならないのだ。
(まぁ、山の中にあるから、その分家が大きいんだけどね~)
家が山の中にあるのは体が大きいコウのサイズに合わせて家を造るのに、元々ガーディアンが所有していたこの山がちょうど良かったらしい。
山の中に家があるのはそんなに不便じゃない、帰ってくるときは登らなければならないが、それ以外は結構快適だ、たまに広い敷地を利用してガーディアンの人達が集まってバーベキューをしたりする事もある。
しばらく歩いて大通りに出ると、ミカと同じ制服を着ている人やスーツ姿の人、私服の人など多くの人々が行き交っていた。
学園の方向へミカは人混みに混じって歩きだした。
「あれ......じゃ...い」
クスクス
時々、小さな笑い声と話し声がミカに聞こえてくる、普通の人は自分には関係ないこととすぐに聞き流すだろう、だがミカはすぐに自分のことを言っているとわかった。
ミカは少し俯きながら聞こえないふりをしてとぼとぼ歩いた。
「ちょっと、貴方」
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