212人が本棚に入れています
本棚に追加
/401ページ
ピピピピピッ!
目覚まし時計が部屋の中で鳴り響く。
「う、ぅん」
目を少し開けて手を伸ばし、目覚ましを止める。
カーテンの隙間からさす朝日が眩しい。
体をゆっくり起こし、しばらくの間、ボーッとする。
「...変な夢」
ポツリと一言呟くと、ベットから降りて鏡の前に立つ。
そこにはところどころ寝癖ではねているものの、綺麗な黒い髪を腰の辺りまでのばした少女が立っていた。
瞳の色も黒、逆に肌の色は白く、黒い瞳と髪を引き立てている。
身長は少し低めで、可愛らしい印象の少女だ。
別にめずらしくも何ともない、いつもと同じ光景だ。
だが、さっきの夢の事もあってか、今日は何か新鮮な感じがした。
鏡で髪を少し見てから、少女は鏡の前で寝癖を直しはじめた。
最初のコメントを投稿しよう!