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「よく眠れたか?」
「うん、それ毎日訊いてくるね」
「最近一緒に寝てくれないからな、寂しいんだ」
そういうとコウは首を曲げて頭を少女のところまで降ろし、少女に優しく頬擦りする。
「それ、一緒に寝てもやるよね」
「フフフッ」
ある程度時間が経つと満足したのかコウは頬擦りを止めた。
「もう少しでご飯できるって」
それを見計らって少女は朝食のことを伝える。
「わかった」
ドラゴンはそういうと少女が今来た道を歩いていった。
ドラゴンの名は紅妃(コウヒ)桜霞のパートナーだ。
ちなみに雌だ。
親しい人は皆、コウと呼んでいる。ドラゴンは基本、とても賢いので人語を話せる者も多い、それに高い知能を持っているので、無意味に人を襲ったりしない。
しかし、誇り高い種族なので対応には気を付けなければいけない。
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