愛する涙は

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俺たちが出ているバラエティ番組を見ながら、俺たち2人は、スーパーで買ってきたつまみと一緒にのんでいる。 “のんでいる”と言っても、酒が飲めない祐さんはメロンクリームソーダだが。 「なあ、崇。」 「ん?」 「さっきからず~っと気になってたんだけどよ・・・」 すると祐さんは俺の左手を指差し、 「その手袋なに?」 そう、俺は家に帰ってきてから手袋をしている。 外ではしていなかったのに家に帰ってきて手袋をするなんて、どう考えてもおかしいから気になるのは当たり前だ。 実は左手をケガして、そのことを祐さんに知られたくなくて、ケガを隠すために手袋をしている。 ―――――なんて言えるわけもなく・・・。 .
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