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それは、『ショーバト』の収録中に起きた。
俺ら平成ノブシコブシは、スタジオで、2分間でマグロの解体ショーをすることになっていた。
おれがマグロを解体し、徳井がその隣で歌うというものだった。
本音を言うと、歌うだけの徳井に必要性はないのだが、『ショーバト』は音楽があることが条件だったため、徳井に歌わせることになった。
練習は何度も重ねたが、マグロというのはとてもとても扱いづらい。
すぐに握力がなくなってしまうほど力がいるのだ。
何とか解体はできるようになったが、“2分間で”というのは正直厳しいもので、練習では1、2回しか成功していない。
そのため、スタンバイのときから、俺の心臓はバクバクだった。
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