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スタートの合図と共に俺は解体を始めた。
隣では徳井が歌いながら俺のサポートをしてくれている。
緊張しているせいか、手が震えだす。
その震えを、徳井はもとよりほかの共演者の方々も感じたようで、
「気をつけろよ!」
と声をかけてくれた。
分かってますとも!
分かってはいるが、中々俺の手は言うことを聞いてくれない。
その時・・・
!!!!!
左手に痛みが走った。
軽く手のひらを盗み見ると、真っ赤な血がにじみ出てきている。
そう、俺は左手を切ってしまったのだ。
しかし、ここで中断するわけにもいかない。
俺は、左手の手のひらをカメラに写さないように注意しながら解体を続けた。
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