8人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、俺らの出番が終わり、急いで楽屋に戻ってきて今に至る。
「・・・はい、終わり。」
「サンキューな。」
徳井に包帯を巻いてもらった左手は、全く痛みなど引かず、ジンジンしている。
痛ってぇ…
こりゃ、今日1日左手は使えねえな。
「吉村。」
「ん?」
「今、マネージャーと話したんだけど。お前、その左手じゃ今日は仕事できないだろうから、もう帰れって。」
「・・・そうか、分かった。わりぃな。」
「ほんっといい迷惑だよ。帰ってちゃんと安静にしてろよ。早く仕事が終わったからって、家に女連れ込んだりすんじゃねーぞ。」
「しねーよ、バーカ。」
俺の返事を聞いて、徳井はフッと笑い、スタジオに戻っていった。
.
最初のコメントを投稿しよう!