痛みと嘘

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片手が使えないだけでこんなに苦労するということを始めて知った。 切っただけでこれだから、骨折した徳井はさぞかし大変だったことだろう。 そんなことを考えながら何とか帰る支度をすませた俺は、楽屋を出て局の廊下を歩いていた。 依然、左手の痛みは治まらない。 こりゃしばらく痛むな・・・ その時――――― 後ろから、愛しい人の声がした。 .
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