The last present

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叫んでしゃがみ込だケイに ぎょっとする、二人組。 もう10年近くも 前の記憶なのに。 どうしても、忘れられない。 消えてくれない・・ ざわざわ・・ 多分、男二人は やっかいごとに巻き込まれたくないと 離れて行った様子だったが。 ケイ自身は。 まだ体中が震えて。 ・・動けない。 街のど真ん中。 人が行きかう中。 すべての人が あたしを避けて歩いていく。 慣れっこだよ、そうこんなの・・ 立ち上がりたいのに 足に力が入らない・・。 ああ・・。 「・・もしかして・・ケイ?」 え? そう名前を呼ばれた。 「やっぱそう! ケイじゃん! なんで?ここにいるの?」 ・・その台詞、 そのままそっくり返してやりたい。 「なしたの? おなかでも痛いの?」 変装のつもりだろうか? 深くキャップをかぶっているけど その黒目がちな優しい瞳と 声変わりしたの?と聞きたくなる 中性的な声。 ・・あなたしか・・いない。 「ケイ?」 彼はもう一度。 あたしの名前を呼んだ。 ・・その声が。 たまらなく心地よくて・・ ?? 「うん?どうしたの? 何笑ってんの?」 思わずあたしは笑ってしまっていたらしい。 彼は意味が分からないようで。 眉間にしわを寄せ首をかしげる。 不思議ね。 さっきまで、足に力が 全く入らなかったのに。 あなたの顔を見たとたん、 こんな風に・・ 力が湧きあがるなんて。 「ごめん、ごめん、 なんか・・あっくんの顔をみたら ほっとしちゃって。」 どういう意味? 彼は不機嫌そうに目を細める。 君は本当に変わらない。 初めてあったあの日から。 汚れを知らない純真無垢な目。 ・・そう。 まっすぐ、まっすぐ過ぎるその瞳。 ・・うらやましくて 嫉妬すら覚えたくらい。
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