The last present

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アツキはケイよりも小さい。 160くらししかない小さな身長で ぴょんぴょんかわいく飛ぶので 注目を浴びる。 本当に、この子は・・。 「返してほしければ。 久しぶりに家においで。」 ・・へ? アツキはそんな間抜けな声をだすから 吹き出してしまうよ。 「あ、タクシーきた!」 あたしは未だに唖然としている アツキを無視して タクシーを止めて乗り込む。 アツキも置いていかないで!と 一緒に乗り込んだ。 ケイが行き先を告げると タクシーは動き出す。 ・・ 乗り込んだはいいけれど 少し、沈黙が流れる。 ちょっと強引だったかな、 さすがにアツキと言えど 一応人気ロックバンドのメンバーだし・・ 「・・その石、綺麗だね。」 え? ケイが悩んでいるのも知らないで アツキはあっけらかんと ケイの首元を指差した。 アツキが指をさしたのは。 ケイの首元でゆれている 綺麗なエメラルド・グリーンの石。 「綺麗な緑色だね。 形も可愛いし。 ハートに石に羽ついてる。 何の石?」 アツキが興味津々といったように 黒目がちの瞳を大きくする。 ・・ああ、これ・・。 あたしはトップを外して アツキの目の前に差し出した。
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