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夏の大会前の試合も終わり、終業式を迎えた。
相変わらず由季には近寄りがたく、できる限り避けてきた。
由季の側にいる友達は気付いたみたいだったが、特に何か言われることはなかった。
終業式を執り行うため、全校生徒は暑い体育館に集められた。
学年、クラス別に整列させられる。
整列して座ると、隣は北川だった。
「北川?北川ってこんな前だっけ?」
名前を呼ばれて、北川は俺を見た。そして、何故か叫びそうだったので、慌ててそれを制した。
北川は自ら深呼吸して、小声で答えた。
「前の2人、先生に呼び出されたんです。あと、ここ2年の列なんですけど」
それを言って後ろの人に肩を叩かれ、何かを言われている。
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