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漆黒の闇が当たりを支配する中、少年は耳をふさいで隠れていた
「怖いよ・・誰か助けて・・・」
得体の知れない何かに脅え、助けを懇願した
そして耳をふさいでても解る何者かが近づく気配に一層緊張をした
ピピピピピピピピ
俺は夢で小さい時の苦い思い出を見たようだ
あの後、何があったか覚えておらず気が付くと病院だった
今でもいつ付いたのか解らない傷が残っている
あの夢を見ると必ず悪い事が起きる
前はおじいちゃんが亡くなった
今回はどうなるのだろう?
今日は俺と友人らである島に肝試しに行く予定だ
そこは夢の中にあったあの場所だ
何事もなければいいが・・・
その昔、そこでは特殊な宗教があったその狂信者が村人を虐殺したとかそんな言い伝えがある
そこの神は普通とは違い犬神や稲荷のような動物が祀られているとか
今は廃れて何もない廃墟だらけの島でありいろんな噂がたえない
閑話休題
どうやら俺が隠れたのは学校のようだ
床はところどころはげていて危ない
しかし入った瞬間にむわっと湿気ぽいような気分が悪い
ギシギシと音を立ててわたる廊下は気味が悪い
外は暗くライトの光だけが頼みの綱だ
不意に教室の方に人影がある気がした
ふるえる手を押さえ、意を決してドアを開けた
「ぐうぁあ・**」
「うわああああああ」
そこにいたのは胸を串刺しにされ助けを呼ぶ++先輩の姿だ
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