第八章 青春特急学園都市発戦場経由終点未定

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--------------- ---------- ----… …… “White Bird”車内、5号車、この車両に永森高校2-Aの生徒達が乗車していた。 今回の修学旅行で光輝達の学校はクラスごとに一車両、合計5車両分を貸し切り学園都市から京都へと向かうことになっている。 生徒達は座席を回転させコンパートメントのような対面式にし、旅の道のりを談笑にかえていた。 光輝達もまた四人一組で席についている。 窓側の座席には赤毛にボブヘアー少女の空乃虹-ソラノ ナナ-、向かいの席に茶金の短髪に筋肉質な長身の体つきの少年、会座修亮-カイザ シュウスケ-。 そして虹の隣には断早光輝、会座の隣にセス・ウッドマンがそれぞれ座っていた。 転入生であるセスは光輝と知り合いということからこの三人のグループとよく交流することが多くなった。 会座と虹にはセスは光輝がアルマを引き渡す時に知り合った“アルマの知り合い”ということになっている。 確かに間違ってはいないのだが、彼らの目的と正体についてはもちろん話せるはずもない。 セスは今のところは“良い友人”としてクラス中の生徒との人間関係を順調に構築していた。 また、クラス中の女子生徒は彼とは“良い友人”以上の進展が御所望のようだが。
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