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[な、なんだコイツは!?バケモノか!?]
俺は思わず心臓が飛び出そうになった。身長は3メートルもあり、刀のように長い爪をもつ巨人が現れたからだ。
[オオオオォ!!!]
バケモノは不気味な雄叫びをし、此方に早歩きで向かってくる。
[び、ビビるな!とにかく撃て!]
隊長の合図に従い、やかましい銃声が脳にまで響く。
俺はとっさに隊長や隊員と同じようにマグナムやマシンガンでバケモノに撃ち浴びさせる。
[馬鹿な!コイツ銃がきいてないぞ!?]
隊員の1人が叫ぶ。あり得ない……なんとバケモノはまるで、蚊にでも刺されたかのように弾のことなど気にせずに此方に向かってくる。
[う、うわぁ!逃げろ!]
バケモノに恐れたのか隊員達は戦うことを諦め、一目散に逃げ始める。
[ガアァァァァ!!]
だがバケモノが叫んだ瞬間、逃げた隊員を走って追う。
[こ、コイツ!は、はや…ぐわぁあああぁぁ!]
逃げた隊員は、バケモノに追いつかれ、恐ろしい長爪で隊員の心臓を突き刺し、死んだことを確かめて死体を放り投げる。
真っ赤に染まった長爪は次の獲物を探し、バケモノは俺の方へと向かう。
俺はその恐ろしい光景を見て、ヤケクソになって銃を撃ちまくる。
癪になったのか、バケモノが俺の所に走って向かってくる。
[く、くるなぁあああ!!!]
俺は叫びながら、ありったけの弾をバケモノに浴びせる、そして………
ザシュッ
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