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「さぁさぁやって参りました大オークションっ!!」
派手な衣装の男の合図であちこちから歓声と拍手があがる
「さて本日のオークション!目玉商品はなんといっても…そう!あの!希少な獣人族の少女です!」
その紹介とともにアマネにスポットライトがあてられ、先程より大きな歓声があがる
「滅多に手に入らない希少な種族です!さぁさぁ皆さんどんどん入札しぶぐぁっ!?」
男の声は壁を貫いて飛んできた巨大な材木によって遮られた
「なんだなんだ!?」「誰だオークションの邪魔するのは!!」
あちこちから客達のどよめきの声が上がる
カルア「いやぁ諸君♪相も変わらず醜くてゲスい事してるねぇ♪」
材木が開けた穴から現れたのは先程より大きな材木を担いだゴスロリ少女だった
アマネ「あ……!」
カルア「約束通り助けに来たのサ♪」
「ま、まさか……」
「あれは…ま、魔王カルア!?」
カルア「あっははは♪死にたくない人は今すぐ逃げてね♪五秒だけ待ってあげるからサ♪いーち…」
カルアのカウントが始まると同時に客たちは我先に逃げ出した
カルア「さ、今のうちにみんな逃げな♪」
「そうはいくか!!」
捕まっていた者達を逃がそうとするカルアの前に鎧を着た大男が立ち塞がる
「好き勝手されちゃ困るんだよこのクソガキが…せっかくの商品を台無しにしちまう気かオイ!?」
カルア「……あ?」
「生きてたって害しかないクズどもに価値を与えてやろうってのに何で邪魔すんだよ?」
カルア「何いってんだよ……あんたらの方がよっぽどクズだよ」
「あぁ!?」
カルア「害しかないとか価値がないとかオマエらが決めんな!!そんなのオマエらのやってる汚い商売を正当化するための言い訳だろうが!!」
「うるせぇ!!所詮はモンスターの考えじゃねぇか!!モンスターごときが人間様に逆らってんじゃねぇよ!!」
大男はカルアめがけて剣を降り下ろす
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