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咲羅は 2日で蘭丸から勧められた本を読み終わった。
読み出してしまえば あっという間で物語的には つまらなくもなかった。
内容は『純愛』と呼ぶに相応しいもの…。
だからなのか 咲羅の心には主人公の気持ちが ちっとも響いて来なくて 淡々と読みすすめた感じだ。
『純愛』なんて自分には程遠い…。
自分の汚れた部分を浮き彫りにされた気がして 何度も本を破きそうになった。
でも 大丈夫…。
ちゃんと内容も感想も言える…。
これで 蘭丸に逢いに行ける。
そう思うと咲羅の足取りは 嫌でも軽やかになった。
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