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薄暗いホテルの部屋の前で咲羅は 男と立っていた。
年は 30代後半くらい。
お世辞にも 容姿が良いとは言えない。
『もぅ 一度 聞くけど 本当に調べてくれたの?』
男の顔も見ないで咲羅は聞いた。
華奢な咲羅の体を抱き寄せて男は『もちろんだょ』と口を開く。
気持ち悪い…。
最悪…。
でも 私が知りたい事を あらゆる手段で調べてくれるだけで この男には価値がある。
咲羅は 一度 大きく息を吐き出すと その男に肩を抱かれホテルの部屋の中へ入って行った。
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