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――――――――…
ザーッ、
「…っあ、温かっ…」
今日は疲れた…
いろいろありすぎだろ
ゲイだと思われてるわ
見知らぬ美少年を家に上げてしまうわで…
今日はいつもより疲れた
ガッタン、
「……ん?」
リビングが物音が聴こえた
まさか、起きたか?
俺は急いでシャワーを止め
浴室から出て下だけジャージを履いてリビングに行くと
美少年が怯えたように俺を見つめていた
「落ち着け、美少年
俺は怪しいものじゃないから」
「…あ、…びしょ?」
やば、本人目の前にして
美少年って言っちゃったし
「あー気にするな
俺はりょうすけ、君がマンションの前でしゃがみ込んでたから
声かけたら急に倒れちゃってさ
だからここまで連れてきたんだけど………それは覚えてる?」
そう尋ねると
首を縦に振る
「…そうそう、君の服乾くまで
まだ時間があるからご飯でも食べようか」
「え…いやっ…あ、」
「何が好き?基本なんでも作れるけど」
「あ、の……」
「そーいえば、君名前なに?」
キッチンからそう聞くと
少し眉を下げ、小さい声で
「…ゆうとです」
「ゆうとね、俺の事はりょうすけでいいよ」
そう言い冷蔵庫を開け
食材をみる
この材料ならパスタかな…
「パスタでいいか?材料あんまりなくてさ」
「あの、ぼ、僕…ご飯いい…です」
ゆうとはソファーの上で体を縮こまりながら
遠慮がちにそう言った
なんでこんな怯えてるんだ?
人見知り?にしてはなんか…
「遠慮すんなっ!若いうちから遠慮してるとこの先の人生苦労するぜ」
「で、でも……」
「大丈夫、大丈夫!服もまだ乾いてないしな」
そういい俺は料理をする
ゆうとは複雑そうな顔をしながら
これ以上なにか喋る様子もなく
黙ってソファーに座っていた
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