第一章/平凡な日常

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「出来たよ」 俺は出来上がった ペペロンチーノをソファーの前のテーブルにおく 「あ、ありがとうございます」 「どーいたしまして ホラ、冷めないうちに食べろよ」 そういうとゆうとは いただきます、と小さい声で言い フォークでパスタを綺麗に巻いていくとパクっと食べた 「ん…おいしっ」 少しゆうとが笑った。 「よかった、んじゃ俺も食うか」 ゆうとと向かい合わせになって ペペロンチーノを食べる あ、そーいえば… 「あとで家まで送ってくけど 一応、親御さんに電話しとけよ 電話なら貸すから」 そういうと ご飯を食べる手が止まった。 俯き、表情がわからない 「……親は、その…いいんです 電話しなくても…」 「…そーなの」 「はい、一応門限は…9時までで」 なんか様子おかしいけど まぁいいか 俺はまたペペロンチーノを食べる  
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