第一章/平凡な日常

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―――――… 「あ、次の信号…右です」 「OKー、次は?」 「もう少し真っすぐ………あ、ここで止めてください」 気づいたら隣の区まで来ていた ゆうとが止めてと言った場所をみると そこは…… 「青島学園…?」 そこはどこからどうみても ゙施設゛だった 助手席に目をやると ゆうともこっちを見ていた 今ならわかる、あの時 親の話しをしたとき、ゆうとの様子がおかしかったのも 「…ここなんです。僕の家」 「……そっ、か」 ゆうとには親がいないのか? わからない、わからないけど 「あの、ありがとう…ございました それじゃ…さよなら」 「ま、待って!」 俺は気づいたら車を降りようとしているゆうとの腕を掴んでいた 「あのさ、その…なんであんな所で倒れてたんだよ」 「…え?」 いきなりの質問にビックリしているゆうと 俺だって何でこんな事聞いてるかビックリだよ でも、なんか…このまま帰していいのか分からなかったから 「僕も…わかんないです ただ、何も考えたくなくて……」 そう言ったゆうとは寂しそうな顔をしていた 「そっか、何か悩み事があるなら話し聞くけど」 「え…そんなっ」 「遠慮すんな…これ俺の携帯の電話番号、いつでもかけていいから」 俺は電話番号が書いてある 紙を渡した 「で、でも…あのっ僕…」 「今日会ったのもなにかの縁だし」 そういい笑いかけると ゆうとは少し戸惑った顔をしていた けど、このまま終わりにしたくないと思った また会いたいと思った  
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