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山田Side
「おーい、昨日の資料はどこにある?」
「それなら第一資料室にあります、取りに行ってきますよ」
「岡本さん、これコピーよろしくね」
「これ明日までにこの企画案なんとかしてきて」
今日も人が忙しく働いている
騒がしい社内の中パソコンに向かい必死にキーボードを打つ
俺もその一人である。
ごくごく普通の会社に勤める
ごくごく普通の会社員の俺は
まだ25歳、いやもう25歳か?
この会社に入ってもう2年
年月が過ぎるのは早いものだ
「……終わった、
もう12時か…よしっ」
午前までに片付ける仕事が終わり
昼飯を食べに行こうと立ち上がると、
「ねぇねぇ、山田くん」
「はい?」
後ろから肩を叩かれ振り向けば
多分同僚の名前の知らない女がいた
………誰?しらねー…
一人の会社の社員としては
どーかと思うが仕方ない
「これから一緒にランチしません?」
「え、あー…ランチですか…」
知らないんだよなー
この人のこと、でも断ると
後が面倒そーだし…どーしよ
「あ、ごめんねーコイツ
先に俺と食べる約束してたんだよ」
返事に困っていたら
俺の後ろからひょっこり
顔を出してニコッと笑ってる
見慣れた顔があった
「そうだったんだ、わかった
じゃーまた今度にしよーかな」
そういうと目の前にいた
女は残念そうにオフィスから出ていった
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