第一章/平凡な日常

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「んー…食った食った」 午後からは会議があるから 早くいかないとな… 「ごちそうさま  じゃー先に行くわ」 「ああ、また後で」 俺は席を立ち上がり 食べ終わった食器を片付け 食堂を出た 午後からまた忙しくなるな… 今日早く帰れるだろうか 長い廊下を歩きながら そんな事を考えていると 「ねぇ知ってる? 山田くんって男の人が好きらしいよ?」 ……………は? 廊下を右に曲がろうとしたら 3人くらいの女性社員が階段の前で話しこんでいた てか、誰が男を好きだって? 俺は行くにいけなくなり しかも話しが気になるしで 立ち止まり気づかれないように 盗み聞きをすることにした 「えー嘘ぉ」 「山田くんって告白されても 全部断ってるみたいじゃない? それって男にしか興味がないからって事でしょ?」 「結構噂になってるよね」 マジかよ、俺が男好きだって 思われてんのかよ ありえない なんでそんな捉え方しかできなわけ? はぁ、くだらね… つかそこ通らないと 戻れないんだけど… 2時から会議なのに 「……行くか」 仕方なく俺はそこを通る事にした そいつらの前を横切ると コソコソと俺を見ながら話しだす …すげぇ、ムカつく だいたい俺ノンケだし  
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