第一章【きっかけ】
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くだらない、本当にくだらない 絢はバーのカウンターで気だるそうに携帯を開き、今別れたばかりの男のアドレスを消した。 「ねえ、これと同じの、もう一杯」 「かしこまりました」 取りあえず今は、酔い潰れるまで呑みたい気分だった。 男なんて、みんな― 、
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