プロローグ

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確かにそうだった。 でも、私はそのことを出来るだけ考えないようにしていた。 雄斗と会えなくなるなんて 考えられないし、 考えたくも無かった。 「まぁ、そうだけど…。 でも、離ればなれっていったって、東京と青森でしょ? 休みの日とかさ、私東京まで遊びに行くよ! だから、またすぐ会えるって」 「──でもな、知美…」 雄斗は何だか歯切れが悪かった。 「…何?」 「俺たちは、10年後まで会わないほうが良いと思うんだ。」 あまりにも突然のことで、 雄斗が何を考えているのか 全く分からなかった。
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