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「歌絵ちゃん昨日はお疲れ様。悪かったね。千尋君大丈夫だった?」 でた。裏切り者。 「はい。今朝になったら熱も下がってピンピンしてました。あの人、化け物ですね」 「はは!自分の彼氏にえらい言い様だね。まぁ彼、毎回そんな感じなんだよね。仕事には手が抜けない人だから結局自分の事には無頓着で。あんな風に体壊しても回復は早いからいつも無理してばかりでさ。正直心配してたんだ」 「そうだったんですか…」 確かに。あの体で仕事するなんて普通の人じゃとてもできない。精神も肉体も驚異的な強さ。だからと言って、無理してもいいって事にはならないけど。 「だからさ、歌絵ちゃんが彼女になってくれて良かったと思うよ」 「え?」 「千尋君よろしくね。歌絵ちゃんなら安心してまかせられるよ。僕の自慢の娘だからね。千尋君も歌絵ちゃんの事、大切に思ってるよ。あんな風に素直に言う事きく彼は初めて見たからね」 はははっ、と思い出し笑いをする先生。 素直にきいてた?いつもどれだけ手を焼かせてるの? 「2人お似合いだよ。お互いを大事にしなさいね」 「先生…」 「さーて仕事しようか!患者さん呼んでー」 「はいっ」
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