44973人が本棚に入れています
本棚に追加
「……それでは誓いのキスを」
千尋さんがそっと私に触れて、優しいキスをする。
顔は涙でグシャグシャで、とてもじゃないけどロマンチックとは言えないかもしれない。
時間にしてみればほんの数秒。だけど私にとって一生忘れることのできない幸せな時間。
幾度となく交わしたキス。いろんなキス。
……今日この日のキスは特別な思い出となった。
サプライズすぎる突然の結婚式。
指輪の意味。
どれもこれも千尋さんの愛で溢れていた。
本当に私には勿体ないほどの旦那さま。
このご恩は一生かけて返しますからね。
……私の愛で。
最初のコメントを投稿しよう!