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「皆、知ってたんですか?いつから?千尋さん、いつの間に準備してたんですか?なんで秘密にしてたの?」 気になっていたことを次々と質問したので、つい早口になってしまう。 「分かった分かった。後でゆっくり教えてあげるから、とりあえず今はメイク直そうか。ね? 皆、見てるし」 ……みんな? 目の前の千尋さんの顔から、私達の周りへと視線を変える。 微笑ましく見守るスタッフの皆様一同。 まっ……またしても!! 固まったまま肌だけが真っ赤に変わっていく私。 「ちっ、千尋さんっ!どうして教えてくれないんですかっ!?」 「教える前に歌絵、抱きついてきたし」 「その後でも言えたでしょっ!!…って、もういいから離してっ!!」 「役得」 ギュウッと私を抱きしめて離さない千尋さん。 熱々ですね。社長っ!とスタッフさんの冷やかす声が聞こえた。 ……すみません。 お願いだから、早くメイク直して下さい。
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