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「あ」
「あぁ……」
階段の上で固まる私と千尋さん。
よりによってブーケが渡ったのが加賀見さんとは……。
本人もポカン、としてますけど。
隣の菜々ちゃん。加賀見さんを見上げる切なげな瞳。
そんな私達の気持ちとは裏腹に、ドッと起きた笑い声と拍手。
すると 加賀見さん。
ブーケをジッと見て、隣の菜々ちゃんにスッと手渡した。
一瞬驚いた菜々ちゃんの肩を引き寄せ、どーもどーも。と周りの人達に笑顔を振りまく。
――あららら?
あの2人、いつの間にそんな仲になったのかしら?
「……歌絵、顔」
「はっ!」
いけない いけない。
あまりの心踊る状況に、花嫁とあろうものが、ついニヤケてしまいました。
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