17

87/133
前へ
/943ページ
次へ
「あ」 「あぁ……」 階段の上で固まる私と千尋さん。 よりによってブーケが渡ったのが加賀見さんとは……。 本人もポカン、としてますけど。 隣の菜々ちゃん。加賀見さんを見上げる切なげな瞳。 そんな私達の気持ちとは裏腹に、ドッと起きた笑い声と拍手。 すると 加賀見さん。 ブーケをジッと見て、隣の菜々ちゃんにスッと手渡した。 一瞬驚いた菜々ちゃんの肩を引き寄せ、どーもどーも。と周りの人達に笑顔を振りまく。 ――あららら? あの2人、いつの間にそんな仲になったのかしら? 「……歌絵、顔」 「はっ!」 いけない いけない。 あまりの心踊る状況に、花嫁とあろうものが、ついニヤケてしまいました。
/943ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44973人が本棚に入れています
本棚に追加