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テキパキと交換を済ませて菜々ちゃんにデジカメを渡す加賀見さん。 「はい、どーぞ」 キラキラした笑顔を向ける。 いつものバーテン姿も素敵だけど、こういうフォーマルなスーツもさすが、よく似合う。 「あ、ありがとうございまぁす…」 頬を染めて俯く菜々ちゃん。そんな加賀見さんを直視出来ない様子。 「歌絵ちゃんっ。さっきの白ドレスも良かったけど、それすごく可愛いね!よく似合ってるよ!」 そのまま菜々ちゃんの隣を陣取って今度は私に笑いかける。 「えへへ、ありがとうございます。千尋さんの見立てなんですよ」 「あぁ!千尋の趣味?」 「変な言い方するな」 「ホントのことじゃん」 「っていうか、お前は近寄るな」 千尋さん、さっきの撮影会の時に感極まった加賀見さんに抱きつかれたことが余程嫌だったのか、手でシッシッと追い払う素振り。
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