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「工藤さんの会社のドレスショップを紹介してくれたの。歌絵ちゃんには内緒でね?」
うふふ。と笑う唯さん。
「そうだったんですか。全然分からなかった」
千尋さん、そんな手筈までしていたなんて。
「菜々ちゃんと都合が合わなくて別々の日に行ったんだけど…水色のドレスなんて菜々ちゃんにしては珍しいわね。とてもよく似合ってるけど」
「本当ですよね!私もそう思いましたっ!」
唯さんの意見に同意する私。すると菜々ちゃん。全身真っ赤にして明後日の方向を見る。
「こっ、これは…何となく…可愛いなって思ってぇ、別に深い意味があったわけじゃ…」
「加賀見さんが菜々ちゃんに作ったカクテルって水色だったわよね?」
唯さんが、ニヤリ。と不敵な笑みをもらす。
「あっ!そういえば!!」
菜々ちゃんを慰める時に作ったカクテルは確かに水色だった。
「っち、違っ!そ、そんなんじゃなくてっ…」
焦りまくる菜々ちゃん。
なんて可愛いのっ!
千尋さんの視線から隠れて、ニヤけそうになる顔を必死で堪える。
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